おせち料理に欠かせない「数の子」ですが、ニシンの卵(魚卵)ということもありコレステロールが多く含まれているイメージを持っていませんか?実はとてもすぐれた「天然の栄養カプセル」なんです!ここでは、「数の子」の意外なお話をご紹介いたします。
「数の子」は何の卵?
実は「ニシン」というお魚の卵で、その卵や卵のかたまりを加工したものが「数の子」です。
100年ぐらい前は産卵するため北海道にきたそうですが、今は数が減りその卵は「黄色いダイヤ」と言われています。
当社の「ダイヤ漬」は、その貴重な「黄色いダイヤ」をたっぷり使い醤油にじっくりと漬け込んだ最高級品の漬物です。
「ニシン」はアイヌ語で「カド」といわれたそうで、別名「カド」又は「カドイワシ」といい、そこから「カドノ子」→「数の子」になったという説もあります。さらに、卵がいっぱいだから「数の子」で「子孫繁栄」というおめでたい意味もあってお正月のおせち料理に使われています。
「数の子」の産地別の特徴
世界の各漁場で獲られている数の子ですが、その産地は大きく2つにわけられ様々な特徴があります。
- 「大西洋ニシン」(大西洋沿岸地域で漁獲)
卵質は柔らかく「ぽりぽり」とした食感が特徴で、味付け数の子の原料として多く流通しています。
- 「太平洋ニシン」(太平洋沿岸地域で漁獲)
カナダ西海岸で獲られる太平洋ニシンは、数の子の卵質が硬く「パリッ」とした食感があり、色、形、味がよく、最高級品として国内では多くがギフト商品に使われています。
カナダ産「数の子」の流通経路
当社の製品にはカナダ産数の子も一部使われております。
カナダ産数の子は、最高級品と謳われるのは味だけではなく流通管理の高さにも理由があります。
カナダでは国をあげて、ニシンの漁獲量を制限し個体数を守りながら水揚げをおこなっています。(カナダ政府に登録された漁船のみで漁獲しています。)
検査を終えたニシンはそのまま出荷されるのではなく、政府が認めた工場でのみロットナンバーが付けられ、新鮮なうちに選別・加工され輸出されるので、生産履歴が確認でき品質管理の高さがうかがえます。
「カナディアン・パシフィック・カズノコ協会(CPKA)」が扱う全ての数の子には、安心安全の証であるロットナンバーを明記した証明書が発行されています。
「数の子」のコレステロール
数の子に含まれているコレステロールは鶏卵の約2/3以下です。
これは、イクラなどの魚卵と比べても少ないです。だから、コレステロールを気にしている方も気兼ねせずおしく召し上がれます!
注目すべきEPA・DHAの含有量&その機能性の数々!
青魚に多く含まれている必須脂肪酸の一種、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が実は数の子にも豊富に含まれています。
EPAは血液をサラサラにする効果があると言われており、血栓をできにくくしたり、高脂血症の予防、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の予防に役立つと言われている脂肪酸です。
DHAは記憶力の維持や脳細胞の活性化だけではなく、視力低下の抑制や生活習慣病の予防にも効果的と言われています。
サンマやマグロよりも含有量は多いんです!
プリン体含有量の少なさにも注目!
一般的に魚卵はプリン体も多く含まれていると思われがちですが、数の子のプリン体(50㎎未満/100g)はマグロやサンマ(100㎎~200㎎/100g)に比べて極めて少ない食品の部類に入ります。高尿酸値血症の方にも安心して摂取できます!